認証取得を語る

タイムレコーダという商品

新しくなったタイムカード
検証済・使いやすさ認証マークを取得したタイムレコーダー

タイムレコーダという商品はある意味、特異な商品で毎日全従業員さんが使用されますが、使えるようにする初期設定は1回設定したら終わってしまうことがほとんどです。しかし、その初期設定を誤ってしまうと、賃金計算に関わるので、間違いがあってはならない重要な部分です。また、数年間使用していると時計も1分2分ズレてきますので、これもきちんと直せないと賃金に直接関わってきますので、直しやすさも大切な要素です。

従来のタイムレコーダは、その性能(時間計算機能、電波時計、チャイム、打刻できる回数)を競うように安く機能の優れた製品が各社争うように出てきています。しかし、初期設定の使いやすさや、日々の打刻、画面の見やすさ、打刻した後の文字の見やすさ、など、いわゆる「使いやすさ」には大きな変革はありませんでした。

それが顕著に表れたのが弊社で設置している「お客様相談ダイヤル」へのお問い合わせのデータです。弊社では数多くの製品群を取り扱っていますが、その中でもタイムレコーダのお客様からの設定の方法や時計の合わせ方に関するお問い合わせが非常に多かったのです。そこで、もう一度、原点にもどり、お客様が困っていることを解決する目的で、「使いやすさ検証」を取り入れ、ユニバーサルデザインに取り組むことにしたのです。

新しくなったタイムカード
カード自体のわかりやすさ・見やすさでミスが減少

タイムカードの文字サイズ比較
文字の大きさも喜ばれた

認証取得のキッカケ

操作盤比較
説明書なしでも設定変更ができるくらい簡単に。

当初、弊社では自社内でユニバーサルデザインの取組みを行っており、社内基準で問題点を探し、社内基準で解決し、社内基準で認定するという自己評価で進めていました。しかし、果たしてこれでいいのか?という疑問を持ちました。そこで第三者に「公平な目」で、弊社の取組みや、製品を評価して頂く機関を探し、今回認証を取得する事になりました。

弊社の解釈するユニバーサルデザインとは、幾度となく繰り返されるユーザビリティ調査から磨き上げられ、徹底的に使いやすさにこだわるということです。このこだわりは、外見だけで伝わるものではありません。その為、認証を取得する事によって、どんなこだわりによって作られた製品なのかを、お客様に伝えたいと思いました。

使いやすさを検証して

検証の様子
買ってくるところから、違う機種を自分の事務所に設置し、従業員が使ってみるところまでいつも通りに使ってみる一般管理職の男性。ひとつが終わると、また買ってくるところから・・・と複数の機種を使ってみるが、どれが調査対象かは知らされない。:思考発話法にて

開発の各段階ごとに徹底したユーザビリティ調査を行いました。一般の利用者が、普段使用している自然な環境下で、何度も検証を行い、問題箇所を抽出して一つひとつクリアしていきました。お客様の触る部分は全て調査致しました。

もちろん弊社としても「ユーザビリティ調査」を行う前から、事前調査やお客様ダイヤルによって、問題点はかなり調べています。しかし、今回の認証のためのユーザビリティ調査では、予想していなかった新たな問題点が見つかり、その数は全体の3割に上りました。

自分に厳しい目で、何度となくユーザビリティ調査を繰り返し、謙虚な気持ちで製品作りをするということが、使いやすさを検証する上で、一番大切なことだと思います。

認証取得の影響

検証済・使いやすさ認証製品マーク
タイムレコーダーの認証マーク

ユニバーサルデザインの考えが「商品企画部門」だけでなく、「開発部門」「営業部門」にも徹底的に広がりました。当該製品以外のプロジェクトにも自然に取り込まれています。

社外に対しては、自己評価でのユニバーサルデザインではなく、第三者機関による認証である事で、より自信を持ってお客様に伝える事が出来るようになりました。

認証取得を考えている方へのメッセージ

岩城氏
マックス株式会社
開発本部第2設計グループ3課2係
岩城幸三 氏

最近のモノの中には価格重視であるが故に、人に対して不親切なものがあるように思います。ちょっとしたエッジや小さな文字の取り扱い説明書、小さなボタン、・・・。人が使うモノなのにどうしてだろう・・と思うことがあります。今までは、日本人が作るモノには、やさしさが感じられました。思いやりをもう一度取り戻すためにも、ユーザビリティ調査で検証して確かめる、ユニバーサルデザインの取り組みはとてもためになります。

認証の取得は簡単ではありません。大変だと思います。しかし、その大変さ以上に得るものは大きいのです。一時的なイベントではなく、使いやすい製品を作っていく継続的な力になっていると実感しています。

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